Category Archives: コラム ~日々思うこと~

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みどり自由学園通信 「せんろはつづくよ どこまでも」 第9号

平成24年2月1日 園長 中野智行

 日本海側を中心に年末から豪雪が続きましたが、太平洋側は空気の乾燥と強風が続き寒い1月でした。園内のインフルエンザや胃腸風邪は蔓延とは言わないものの断続的に流行しています。県内では大流行の様子です。うがい手洗いの徹底と用事のない外出を控えて、十分な休養と栄養補給で心掛けてください。暦の上では節分を区切りに春を迎えると、日一日と日も長くなるので、感染も収まっていきそうですが、まだまだ気は抜けません。強風で椿の花びらがひらひらと落ちていく中で、園庭の桜の蕾やプランターのチューリップは春の訪れと開花を待ちわびているようですが、まだまだ寒い日が続きますので、みなさん体調管理には気をつけてください。

 いよいよ高校3年生が巣立つ季節となりました。9月の就職活動解禁から今までを振り返ってみると、自立に困難を要する度合いが増している現状を痛感します。昔は経済状況も良くたくさん求人がきました。企業の福利厚生を活用させてもらい住み込み就労できました。ところが景気の悪化から求人は減り、雇用形態も正規から臨時、派遣と随分変わってきて、就職が決まらない児童が出てきました。児童養護で自立する子ども達に就職支度金、就職支度金の特別加算の制度はありますが、採用内定の写しが無いと申請できません。エキスパート児童福祉支援協会、未来のつばさは審査に受からないと支援していただけません。共同募金も支援を頂きますが対象児童が多いと小額になります。しかし、アパートを借りたら敷金礼金などで多額の費用もかかります。どうにもできない金銭問題を嘆くよりもまずは仕事に就く事に対して予防的教育として「あしたをつかめ」を見て学ぶ。アルバイトを通して仕事を体験して苦労を実感する実践を積んで自分の希望する仕事に就くという準備が必要です。高校進学の際には将来を見据え計画的に進めていくことが大きな課題です。それでも単身自立が困難な児童は増える一方です。20歳まで利用が可能な自立援助ホームの活用という方法もありますが、三重県内には桑名市長島町という立地条件もありなかなか活用までは至りません。

中学に入った時点で将来どうしたいのか話あって考え、中学3年で進路を決める際に高校3年間学んだ後はどのような道をたどっていくのか確認し、高校3年間は将来の進路に向かってアルバイト等の社会体験を順序立てて進め、自立を支援していきましょう。

みどり自由学園通信 「せんろはつづくよ どこまでも」 第8号

みどり自由学園通信 「せんろはつづくよ どこまでも」 第8号平成24年1月1日  新年明けまして おめでとうございます。新しい年にあたり、心を新たにして元日を迎えられたことと思います。昨年は新館の改修工事とセカンドステップ、CSPトレーナー講座の連続で、児童並びに職員には迷惑のかけどおしでした。4月から国が示す児童福祉施設運営最低基準が各都道府県指定都市単位で条例化されます。三重県では昨年9月2日の台風12号と集中豪雨による復興予算がかさみ、職員に人件費削減をお願いしたいと知事が表明しています。このような状況下なので、最低基準通りの条例移行になりそうで上乗せの人員配置は見込めません。24年度厚生労働省予算では、児童6人当たりに1人の職員が5.5人当たりに1人になるか予算措置次第の状況です。みどり自由学園の台所も厳しいので年度初めから新館中高生グループは小規模グループケアの指定を受けます。したがって、今年は昨年整備した児童の生活環境と職員が身に付けた支援技術を十二分に生かして子どもたちの養育支援をお願いします。年始早々から全職員対象に人権擁護のためのチェックリスト(こちらは全養協から)、児童養護施設等における社会的養護のあり方調査(こちらは三重県から)を行います。今年は更なる向上の年にしたいので、昨年の経験や学びから改善すべき点を見出して問題提起してください。第三者評価を受けてのマニュアル整備や上記の調査の作業で多くの要改善点が見出されると思います。その改善計画も含めて、各グループ会議や運営委員会を通じて具体的な計画にまとめ、24年度事業計画の整備と予算案の作成を進めていきましょう。私たちの仕事は、責任ある大人が子ども達を育てることです。次世代を担う子どもの育成という仕事に誇りを持ち、尊厳ある人間として子どもを受け止めて共に成長していきたいと思います。本年も子どもの地道な支援をどうぞよろしくお願いします。

線路があれば用途に応じて荷を引く機関車のように

みどり自由学園通信 「せんろはつづくよ どこまでも」 第7号 平成23年12月1日

みどり自由学園通信 「せんろはつづくよ どこまでも」 第7号

2011年(平成23年)も残すところあと1カ月となりました。今年の流行語大賞が60のノミネートから今日発表されます。何が選ばれるのか分かりませんが、みどり自由学園を取り巻く1年を振り返ってみます。年明け早々はタイガーマスク運動で児童養護施設に匿名でたくさんの支援を頂きました。ランドセル、学用品、商品券などを頂きました。そして、3月11日の東日本大震災を始め、9月2日の台風12号による集中豪雨など異常気象の1年でもありました。自然の脅威に身を持って体験した1年でもありました。

春から新館2階グループケアの改修が始まり、秋には2階幼児室の新設と床暖房改修、浴室の工事が行われました。児童、職員の皆さんには随分窮屈な生活を強いてきましたが、ようやく一区切りが出来たように思います。もう少しで完成するので園内にいる児童が少しでも寒い思いをしないように願うばかりです。最後に今年は平成10年5月以来13年ぶりに施設長の交代がありました。まだまだ行きとどかないところがあると思いますが、精一杯取り組みますので2012年(平成24年)もよろしくお願いします。

11月9日~11日 全国児童養護施設長研究協議会

第65回全国児童養護施設長研究協議会がさいたま市で開催され、社会的養護の課題と将来像について全国の施設長をはじめとする福祉関係者が一同に会しました。個別化、小規模化、地域化の展開と施設マネジメントについて勉強しました。

東に向かう新幹線から富士の頂上は見えず。

みどり自由学園としてはハードとしての小規模化は進めており、人材育成、運営方法についてより良い取り組みを検討しています。今後もみなさまのご支援ご教授よろしくお願いします。

11月のコラム

通信 「せんろはつづくよ どこまでも」 第6号平成23年11月1日園長 中野智行

月日が経つのは早いもので、津まつり、みどり祭、保幼小中合同文化祭、元気っ津等の行事、CSP、SS、子どもの虹、小舎制養育研究会等の研修と忙しい10月が過ぎていきました。今日から季節は霜月、木々も晩秋の装いで紅葉も綺麗になるでしょう。11月は虐待防止月間でオレンジリボンキャンペーンが全国で展開されます。オレンジリボンマグネットを公用車や私用車に貼りつけて昨年から啓発をしてきました。今回もオレンジリボンやマグネット等が届きます。特に今年はオレンジリボン作りの参加を求められています。各職員さんには製作の割り当てをお願いし、年末までに開催予定のCAP地域セミナーで参加者に配りたいと思います。接着剤で工作するだけなので簡単です。よろしくお願いします。

さて秋も深まってきまして、空気の乾燥や朝晩と日中の気温差に伴い、喉を痛めたりや体調を崩しやすくなってきました。これからの季節はインフルエンザが流行するので、手洗いと嗽の励行、予防接種の準備を進めてください。特に昨年までかかっていない職員さんは新型インフルエンザに対しての抗体を作る為に予防接種をお勧めします。予防接種をしてあるとうつって隔離されても3日で社会復帰できます。1週間も隔離されたら気が滅入りそうです。体調管理に気をつけて子どもたちの支援をよろしくお願いします。

ところで、事務所の壁面にCSPとSSのトレーナー講座を終えた職員さんの修了証を掲げさせていただいています。先日学園を訪れた定期的に寄付を頂く住宅会社の女性社員さんが、修了証を見て昨年はなかったですねと質問があり、職員さんの取り組みを説明させていただきました。今まで学園はたくさんの研修に参加していただき、多くの学びをもって子どもの支援に充てていただきましたが、これからの学園では子どもの支援にあたる職員(子どもの支援を通してお金を頂く大人)はみんながコモンセンスの教えを生かし、6つの教育法で子どもにむかっていくことの表明であります。講座を終えた職員さん、園内研修を受講した職員さんはどんどん実践で活用してください。子どもの支援について職員間で話し合ってください。小さなひとつのヒアリハットを見過ごさず、子どもの支援に結び付ける取り組み、千里の道も一歩からどうぞよろしくお願いします。どこまでの続く長い線路のようであります。

10月のコラム

みどり自由学園通信 「せんろはつづくよ どこまでも」 第5号平成23年10月1日  園長 中野智行 

朝晩は随分涼しくなりましたが、日中はまだ熱中症の心配をしながらの日々が続いています。昔から暑さ寒さも彼岸までという言葉がありますが、今年は自然災害の猛威で県内でも随分被害が出ました。日本列島に横たわる秋雨前線も影響して熊野灘の上昇気流が雲になって紀伊半島で長雨を降らすという図式ができています。名古屋地方気象台が8月25日に発表した3か月予報では出現の可能性が最も大きい天候と、特徴のある気温、降水量等の確率は以下のとおりでした。この期間の平均気温は、平年並または高い確率ともに40%です。降水量は、平年並または多い確率ともに40%です。10月 天気は数日の周期で変わるでしょう。平年に比べ曇りや雨の日が多い見込みです。気温は、平年並または高い確率ともに40%です。降水量は、平年並または多い確率ともに40%です。11月 天気は数日の周期で変わるでしょう。平年と同様に晴れの日が多い見込みとのことです。地球温暖化が影響しているとは思いますが、気候がだんだん熱帯雨林化してきたように思います。津まつり、みどり祭が終わりましたら比較的穏やかな季節を肌で感じる取り組みとして秋の味覚を食べたり、ウォーキングなどを是非行っていきましょう。参考までに県内のさわやかウォーキングの予定です。9月25日日曜 紀勢本線 亀山駅 14.2キロ 3時間半コース 10月16日日曜 参宮線 五十鈴ヶ丘駅 11月3日木曜祝日 参宮線 鳥羽駅 12月3日土曜 参宮線 山田上口駅 12月11日日曜 紀勢本線 波田須駅他にも9月から津市がウォーキングを主催しています。10月2日に津新町から香良洲へ。11月13日豊津上野から一身田に。近鉄主催で11月20日津駅西口から津新町へ。結構、秋のウォーキングはたくさん計画されています。休日や祝日をうまく活用して子どもたちと楽しいひと時を共有してみてください。また、夕暮れはつるべ落としと言われるくらい早いので、秋の夜長に子どもたちとQさまや雑学王などの番組でクイズ形式の勉強をしてはどうでしょうか?放送が深夜帯なものはハードディスクレコーダーでぴっと録画予約をしておくと楽しいかもしれません。 GOちゃんや シロモチくんは10月2日、11月13日のウォーキングで会うことができます。

本館1グループの皆さんは春に2回さわやかウォーキングに参加していますね。あと3回でタオルプレゼントですが、交換期限があと半年に迫っていますよ。

「せんろはつづくよ どこまでも」 第4号

長かった夏休みも終わりようやく2学期に入ります。
今学期より県が小学生児童に対して、NPO法人と委託契約した学習支援員による学習指導が始まります。
健康福祉部こども局をあげて児童養護施設で暮らす子ども達の自立支援に多大な予算とエネルギーが注入されようとしているのです。
こども局長の言葉を借りると、「今後児童養護の業界地図ががらりと変わる。」施設が生き残っていくために子ども達の処遇レベルアップを図ることが重要です。
そのためには、社会に出て行った子どもたちが一年未満で浮遊することのないようにしなければいけません。
社会的に認められてないと児童養護施設は生き残っていけません。
その中で中学生の塾費用の加算に続いて、小学生児童への学習支援員派遣が打ち出された経緯があります。
入所前の不適切な関わりによって学習まで手が回らなった児童への学力強化、社会に巣立った際は納税者として自立できる児童の育成が求められているのです。

みどり自由学園としては中学生に対しての学習支援が三重大学教育学部国語科の学生による個別学習指導として定着してきました。
ずいぶん昔に比べると学習の意識も変わってきましたが、まだ中学生の学習としてはまだ足りないかもしれません。
夏期講習などを多く活用した児童とは学習面で大きく差が開いたかもしれません。
まだまだ残暑が厳しい折ですが、秋をむかえて読書の秋、勉学の秋、食欲の秋と身も心も更に充実できるように児童への支援が必要ですね。

いよいよ自立を間近に控えた高校生には就職試験が始まります。
学校から介護の仕事やバスガイド等の斡旋を受けて面接試験に向かいます。
まずは無事に内定を勝ち取ることを目標にしていきたいです。
そして社会に出て行った子どもたちが一年未満で浮遊することのないように上手に継続した支援をしていきたいと思います。
来年度以降自立を控える児童には、アルバイト経験等の社会体験に加えて、NHK教育テレビの「明日をつかめ平成若者仕事図鑑」毎週木曜7時25分00からの視聴などをお勧めします。
ハードディスクレコーダーに毎週予約をピッとして児童と進路について話しあいたいときに活用してみてください。

平成23年9月1日 園長 中野智行